2022/06/03 発行
今回のKOPレターでは、4月8日から10日にアメリカのボストンで開催されたSCA(スペシャルティコーヒー協会)のシンポジウムの話をしたいと思います。今回のシンポジウムのテーマは大きく2つありました。1つ目がWild Varietal、つまり野生品種について。2つ目がスペシャルティコーヒーの定義の見直しの方向性についてです。
伝統的なコーヒー業界は、マーケティングやブランディングの力で、コーヒーを販売してきました。コーヒーの差別化を主にマーティングの力でしてきたのです。
対して、スペシャルティコーヒーは味というものを最も重視してきました。しかし昨今のスペシャルティコーヒー業界は、この味の追求というところでだいぶ進んできて、ある意味頭打ちになってきた部分があります。美味しいコーヒーを作るための焙煎プロファイル、抽出プロファイルはかなり分かってきました。大きなブレイクスルーがだんだん難しくなってきていてある意味マンネリ化が生じてきているのではないでしょうか。